茨城県水戸市
茨城県近代美術館
終了した企画展です。
以下の文はネットから引用しました。
名作は、いかにして名作になったのか――。
本展では、横山大観や菱田春草、中村彝など
茨城県近代美術館の中でも特に人気の高い所蔵作品を中心に、
素材や技法、構図などに着目し、
作家が作品をどのように構想して完成へと導いたのか、
製作の裏側を探ります。
中村彝(1887-1924)や中西利雄(1900-1948)、
浦田正夫(1910-1997)などの作品については、
完成作とスケッチや下絵を比較することで、
あるいは作品に描かれたモチーフに注目して
画家が遺した家具などと比較することで、
作家の意図を読み解きます。
さらには中村義孝(1954年生まれ)や
間島秀徳(1960年生まれ)など、素材の特性を見つめ直し、
現在、独自の表現を試みている作家の制作方法については、
作品とあわせて写真や映像によりくわしく紹介します。
茨城県を代表する中村彝の作品がどう描かれたのかを
展示したブース。
茨城県近代美術館では有名な絵
このアングルで静物画を描いてるとは
思ってもみなかったです。
セザンヌに大きな影響を受けてるなとは
感じてたけれどやはりそうでした。
中村彝の作品紹介
「静物」大正2〜3年
「静物」大正5年
「雉子の静物 」大正8年
最初のアトリエの椅子に
死んだキジを描いた作品。
日本画では死んだ生き物を描くのは珍しいので
新しい風を日本の画壇に送り込んでいた。
「髑髏(どくろ)の静物 」大正12年
今まで見た事が無い中村彝の作品
この頃は結核が進みこけts顔になってたので
死を想像したのだろうか?
「花 」昭和15年
セザンヌを意識したタッチの絵に
傾倒していってるのがわかる。
「カルピスの包み紙がある静物」
有名な作品の一つ
この絵を描いた翌年に中村彝は結核によって他界。
次は絵画が完成するまでを
比較した作品
水彩画の中村利雄さんの作品から
読み取るブースでした。
明治33〜昭和23没
現場で描いたスケッチ
「波止場(マルセイユ) 」昭和4年
スケッチした女性
「「散策」のためのエスキース」昭和15年
カメラを持ちモダンな服を着た女性
スケッチとは左右逆に描いてるのも
作者の意図によって構図を自由に変えてるのがわかる
写真とは大きな違いを感じる。
時代が大きく変化したのを
中村利雄は水彩画で描いていった。
「青衣」昭和15年
ここからは会場内でも
非常に迫力のあった作品を紹介します。
KINESIS No.215 平成16年
色んな画材を使い作成された作品
凹凸やグラデーションがとても美しい作品でした。
KINESIS No.705 平成23年
吸い込まれそうな屏風絵
この絵から感じる吸い込まれる感覚は
一体なんだろう?
時は動いてるように感じるけれど
時が止まった感覚になった。
ベンチに腰掛けていつまでも
この巨大な作品を眺めていました。
他の作品は撮影禁止が多かったので
今回は3人の作家の作品と
絵の構成や完成までの試行錯誤を
会場では紹介した作成風景をメインに展示した
面白い内容でした。
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コメント
コメント一覧 (28)
芸事には「守破離」という段階があるとよく言われますが、
一人の画家の作品を時系列にしてみた時、それが分かるのではないでしょうか?
静物画はセザンヌ、人物はマティスの影響が強いように思います。
模倣を離れて、独自の世界を描くようになれるのは晩年近くのように思います。
このような空間に入ったら、
それはもうお好きな人はたまらないところ。
その道をおやりのお方は、
自分の感性を常に磨かなければという人は、
とくにこんなところがいちばんでしょう。
☆
素敵な日曜になるといいですね
22時まで仕事がんばります
ぽち
おっしゃる通り殆どのアーティストや
私が勤めてた美容界も誰もが一番最初に
基本から入るので真似事から入るのは当たり前のことで
稀に奇才が現れる程度。
天才と言われた画家もこうして絵が発展していく事を
時系列に見る事は大きな意味があると思います。
私は美容師だったので
この企画はいい感じでした。
マーチャンさんは今は写真を楽しんでるので
この企画はとても興味深い事だと思います。
私は昔は22時まで働くのは平気でしたが
病気になってからは
全く駄目になってしまいました。
無理なく楽しんで頑張って下さい。
何事も マネて 自分の個性を
引き出せるようになると 一人前になるのかな
撮影禁止の所ばかり 少しでも
写せるのがあると 家に帰ってから
再度 余韻に浸れますね
私は、中野京子先生の怖い絵シリーズが好きで
講座も見ていました。
何冊か本も持っています。
絵から読み解く時代背景など
大変勉強になりました。
https://casabrutus.com/art/51898
技術という仕事に私は長く勤めてました。
真似無くして本質は無いです。
真似というから変に感じる
技術職に着くと理解できる世界です。
基本が無いと何も始まらない
応用からは何も生まれないのです
誰もが最初は何でも模写から始まる。
その模写の事を真似と表現するのです。
名作にも凡作にも背景が必ずある
なぜ、名作になったのか?
なぜ、凡作だったのか?
それを知ることは歴史と宗教や文化が混ざり合って構成される。
それが面白いです。
怖いものは苦手ですが中野京子先生のサイト見てみますね。
模写が展示されているのは珍しいですよね?
面白いと思いました。
美術館の面白い試みですね。
今まで行った美術館で
この様な企画は見たことがありません。
中村彝さんの初めの静物画のアングルには
驚かされました・・・^^
☆
経過が分かると、寄り作品に入りこめますね。あの滝の絵は、ほんと
座ってじっくりとが良いですね。力強い躍動感がこちらまで、感じますね。
どんな世界も奥が深い
絵画の世界も歴史と宗教がからんでくるにで
難しいです。
模写は沢山、この世に溢れてるけれど
模写を解説する展示は珍しいです。
模写を解説するって面白いですね。
何の世界でも模写から入りますね。
美術館の面白い試みですね。
時々、面白い企画を行うので
その時に行くと面白いです。
今回も面白くて
指摘してた絵は知ってましたが
まさかテーブルの下とは知りませんでした。
本格的な大きなワンフロアを使った
メインの作品の制作は写真撮影出来ませんでしたが
その他は撮影が出来て良かったです。
こうして知ってる絵がどう出来上がっていったのかを
知るのは面白いです。
滝の絵は多分10分以上は眺めてたと思います。
技術の世界は最初は模写から必ず始まるので
その工程が見れる今回の企画は面白かったです。
中村彝さんは若くして亡くなったので
生きてたら日本の美術も大きく変化したか
西洋画が今以上に早く浸透したかも知れませんね。
怖いと感じます。美しいとも感じます。
波がまさに押し寄せてきそう・・・・・
なんとも表現しがたい迫力を感じます。
もしもこの作品を目の当たりにしたら、おそらくその場を離れられなくなると思います。
それでも実際に見てみたいです。
でもこんなにも似ているのですね。
こういう展示もすごく面白いですね。
応援ぽち。
面白い展示ですね。
こう言うのは好きな人は喜ぶでしょうね。
どう出来上がったかって興味が湧きますよね。
工夫していますね。
こういう展示方法があるのですね。
良く分からないけれど「そうか!!」という気持ちにさせてくれますね。
最後の屏風絵は圧倒されますね。
でも毎日眺めてそこにいることが出来るかなぁ・・・
面白いですね
こんな美術館、じっくり見てみたいです
今日はコスモスを見に行かれましたか?
綺麗な花を見られたでしょうか
私も初めて見た絵ですが
足が止まり思考回路も止まって
ただ呆然と眺めてた瞬間がありました。
絵を見たら誰々に似てるなとは感じますが
こうして並べられると
似てるどころか
模写してる事が良くわかって面白かったです。
撮影禁止のフロアがあって
そこには創作活動の中で
試行錯誤しながら一枚の絵が出来上がる事が展示されていて
興味津々に眺めて来ました。
時々実験的な展示をする美術館なので
今回も面白い着眼点で面白かったです。
私は飽きやすいので
いくら圧倒された絵でも慣れてしまうと思います。
昨日行ったらコスモス園は扉が閉まっていて
入れませんでした。
今度行ってみたいです。