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涙そうそうを読みました。




切ない小説だったな。

映画を見てないから原作の想像だけの感想です。

私は捻くれてるからハッピーエンドで

終わる話は好きじゃ無いのですが

この作品はハッピーエンドにはならなかったので

物凄く感動してしまった

いい意味で裏切られた作品でした。

主人公の兄洋太郎11歳、妹カオリ6歳の時に

タコスライスの店を一人で切り盛りしてた

母、新垣光江はこの世を去った。

洋太郎も若干25歳で死んでしまったが

美化される訳でも無くカオルが20歳の時に

洋太郎があっけなく死んでしまった時はあっけな過ぎて

悲しいとか感動とかそんな言葉で表す事が出来ない。

若いけれど、みんなが大人の考えだったが

沖縄県民の適当な感じもカオルの父親として

描かれていた新垣光江が再婚した男

再婚してから1年くらいで3人を置いて蒸発した。

涙そうそうは「死」をテーマにして

描かれた沖縄だからこそ生まれた

兄妹の兄妹を超えたラブストーリー

この話が東京などの話だったら

全部が嘘臭くなる。

それだけ沖縄県人は「死」に対して特別な思いを持った

人たちが住んでる島だと過去に

3回沖縄を旅して私は感じました。

沖縄に行ったことがある方は知ってると思いますが

那覇市の郊外には山の上の方に

大きな不思議な建築物が並んでる

海に向かって並ぶ姿は美しさを感じるほど印象に残る景色。

あれは何だろう?と

思いその日私たちは美ら海水族館に向かった。

翌日、

私が働いてる店とは違う店に勤めてたスタッフは

沖縄に住みたいから辞めると言って辞めた。

そのスタッフと翌日合流した。

彼女は他店ですが会話したのはいつも

「近いからもっと離れて!」

そう言われる事しか覚えてないほど

何回も言われたスタッフだった。

私が病気で辞めた美容室はこんな理由で辞められる

自由な美容室だったので

彼女は何か社長に言われるかと思ったら

沖縄の話しで盛り上がって終わったと

不思議な辞める報告だったと言ってた。

そのスタッフに「あの建物は何?」と

私は聞いたら彼女は「お墓だよ」と言った

私は「お墓があんなに馬鹿でかいの?

家より大きなのもあるけど」と言うと

「沖縄の人たちは家を建てるより良い場所に

お墓を作る習慣があって人間が住む家は

良いところじゃ無い場所に住んでる」と聞いて

私は驚いた。

彼女は続けて

「沖縄の人たちは先祖や亡くなった人たちは

あの場所で生きてると言うの不思議でしょ?

死んでるのに生きてるから会いに行くと言うから

墓参りじゃ無い風習がある。」と教えてくれた

死んでるのに生きてるって本土では

そんな事を思ってる人はいないから

涙そうそうはその沖縄の「死」と言う概念を

作品を通して伝えたかったと読み終わって思った。

私の沖縄の人たちの印象は真面目なのに適当

相手をもてなす事が好き。

それが本土よりもすごく強く感じる

私は男性なので例えは悪いと思いますが

こっちのキャバ嬢は何にもしないで

派手で時間が来たらハイ終わりです。

そんな感じですが

沖縄のキャバ嬢は普通の人でギャルは少ない印象

なんで働いてるのと聞くと

みんなハッキリ明確な目的があって

その為に貯金する為に夢を叶える為に

働いてると言う方が圧倒的に多い

そしてカオルのようにとにかく明るい

話が途切れるとそわそわして

話が止まってしまってごめんなさいと殆どの人が言う。

本土にはその様なスナックはあっても

間違っても時間制の

キャバクラにはそんな接客をする人はいない。

キャバクラの例えは悪いかも知れないけれど

沖縄はこんな店や飲食店が多くて感じがいい

本土から移住して来た方の店は入ったらすぐに分かる

こっちと同じ感じなので話をしたら移住者だと言う

沖縄はそんな日本本土と違う

人間が住む不思議な空気が流れてる。

あの沖縄の不思議な空気が私は好きです。

本の感想ですが

洋太郎とカオルは親が再婚した時の連れ子なので

血の繋がりが無い。

兄、洋太郎はそれを誰にも言わなかった

でもカオルは真実を知ってたけど

知らないフリをしていた。

最後の方でその事が書いてたので

カオルは常に兄、洋太郎にアピールしてたが

洋太郎は妹として見てた。

洋太郎15歳の時に定時制高校に通いながら働く為

カオルとは別々に暮らし

カオルが高校生になるのに沖縄本土に来た時

5年間で女になってた妹に

洋太郎は妹を超えた恋心を持ってしまった。

洋太郎には年上の女医を目指す

高学歴の彼女が居たけれど

親がいなくて定時制高校も中退した

洋太郎はコンプレックスを彼女に感じてたが

口にすることは無かったが

常に嫌だなと感じてたが彼女のことが好きだった。

彼女も病院を経営してる家の娘で

エリートだったが普通の男、

洋太郎に惹かれて交際してた。

そんな中、カオルが沖縄本島の高校に受かり

カオルと洋太郎の

兄妹の同棲生活が始まった

カオルは血の繋がってない

兄、洋太郎に恋してたのを

いつもアピールしてたけど

洋太郎は妹を好きになった気持ちを押し殺してた

洋太郎の彼女は直ぐに

兄妹が兄妹以上の感情があるのに気が付いた。

洋太郎はカオルが血が繋がってないとは

知らないと思ってたので切ない三角関係が始まった。

もう切なくて切なくて読んでて涙が出てくるほど

3人は大人だった。

作品全体的にいい場面はほとんど無かった

三角関係以外も全部嫌なことばかりが

次々に続き

3人の思いもそてぞれ変わっていった。

純粋な沖縄人だからという想いが私にはあるから

もう感情移入がヤバかった。

そして、色々あって洋太郎はあっけなく死んだ

そこまでも切ないのに

最後の最後まで切ないラブストーリーだった。

沖縄県民は死んだ人は生きていると思ってる

私たち本土の日本人とは全く違う死生観

たっぷり味わえた作品でした。

捻くれてる私が感動するのだから

誰が読んでも感動すると私は思いました。





ここからは沖縄に行った場所で

小説とシンクロした場所を過去記事から

持ってきました。


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タコライス

洋太郎の母、光江が営んでた店

いつかタコライスの店を作ると決めた洋太郎

いくつものハプニングを超えて小さなキッチンカーの

タコライス店を作った

その時の洋太郎の気持ちは母の為では無く

愛するカオルの将来の為に目的が変わっていっていた。

でも洋太郎は自然消滅した彼女の事が忘れられなかった

女医になった彼女

何やっても空回りの洋太郎

彼女に会うためには働いて働いて体を壊して

病院で彼女に会うためには働き通して

病気になり彼女とやっと再会したが

もう手遅れだった・・・



旅行中に後輩たちが大量のタコライスを買ってきた

「数間違えて買って来たので一緒に食べて下さい。」と

後輩が言ったがどう間違えればこんな大量なタコライスを

持ち帰ってくるのか?

「沖縄は適当だからメニューの

見方が分からなかったです。」

そう言われたら確かに適当な人間が普通の沖縄

納得いって食べ散らかした

ヒルトンホテルのシックな部屋の一角が

残飯をぶちまけた状態になるまで

夢中でみんなで食べたが食べきれる量では無かった。

翌日、タコライスを放置して出かけて帰って来たら

さすがヒルトン綺麗に掃除してくれて

残ったタコライスも綺麗に置かれていた。


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古宇利島に行った時にお墓の前を通ったので撮影した

こんな豪華なお墓が沖縄本土では

海に向かって無数に建ってる。

墓の前は広いスペースがあり

春から今くらいまでの期間はシーミーと呼ばれる

御墓参りが行われるが風習は日本本土とは全く違う

この場所でみんな生きてるから

日本で言う花見の宴会的な事を行い

先祖と一緒に騒ぎ踊り共に同じ時間を過ごす。


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市場

洋太郎はこんな場所で深夜バイトしてたのかなぁ

とにかく気さくで自由な人たちで

話してて面白かった。


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母、光江が亡くなってから

光江の実家の離島に移り住んだ兄妹

こんな景色だったのかな。

沖縄の離島は雑然とした田舎が続く

そして私たちが想像してるシーサーが屋根にある

家は数少なくてどこを探しても沖縄は無い。

現地の方に聞くとそう言う家は

ほとんどないコンクリートで作った家ばかりだ

奥地に行ったら今でも残ってる場所はあると思うと

小さな離島に行っても言われたので

幼少期にカオルが過ごした家はかなりの田舎だったんだろう。


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沖縄といえばオリオンビール

これが上手いんだよね

ビールが苦手な私でも飲めるビール

オリオンビールも小説にチラッと出て来たな。


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沖縄料理

観光客向けだから

普段はもっと簡素な食事だったかもなと

ずっと想像して読んでた。


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高校進学で沖縄本土に出てきたカオル

那覇は想像以上に大都会

私もスゲェ都会だなと感じたので

離島に住んでたカオルはこの光景を見て感動しただろうな。


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カオルが結局一人で乗らされたアメリカンビレッジの観覧車

この時、洋太郎の彼女も一緒だったが

既に妹に嫉妬に似た思いを抱いていた。

そして洋太郎は自分と彼女は違う世界に住む人間何だと

感じてたのが本格的に膨らみ始めてた。

大好きな彼女と学歴コンプレックスの洋太郎

洋太郎はそのコンプレックスをカオルに

気が付かない内に押しつけるようになっていった。


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沖縄の人々は意外と白い

カオルも肌が白かった。

沖縄の人たちは海は見るもので泳ぐ事はしない

黒い安室ちゃんの様な方もいますが

意外と仲間由紀恵さんの様な方も多い。




もう私は沖縄に行く事は無いだろう

せいママにいつか連れて行ってあげると

私は行ったけどその夢は夢で終わりそうですが

諦めないで夢として目標にしてしたい。


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↑の写真は夏川りみさんですが

せいママに似てる写真を探してみた。


せいママはパッと見た感じ

「涙そうそう」を歌ってる夏川りみに似てる

せいママはどこが似てるのと言うけど

似てると言うかせいママは目鼻立ちがはっきりしてるので

何となく似てる感じでそっくりでは無いけど似てる。









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